輪かんじき作り方/枠木と巻き蔓の加工

輪かんじき作り方/枠木と巻き蔓の加工

大長谷産の輪かんじき

地区で唯一の輪かんじきが作れる

津田じいちゃん

今年は多忙であったため、生産中止

 

121223_蔓作り4

奥が完成品

手前の4つが今年の作品


1.枠木づくり

121215_枠木加工1

枠木の材料は、クロモジ

クロモジは、脂分を多く含んでいて、

雪(水分)をはじく

また、

180度曲げられる柔軟性があり

加工にも適している

クロモジを曲げるには

炭の工程で発生する

「くず炭」

を利用

くず灰が熱せられ

高温になる

火の温度加減は、熟練した名人の感

121215_枠木加工3

枠木の加工

沸騰したお湯に入れて

曲げまるところもある

単に曲げるだけなら、お湯で曲げるのもありだが、

大長谷の輪かんじきは、

曲げ+反り

があるため、この手間暇かけた作業工程を行う

反りは、大長谷の地区の人々がかんじきを使うのに大事な理由がある

雪深い大長谷では、反りがないかんじきを履くと

つんのめって、転倒してしまう

だから、前後についている反りは大事なのである

お湯で作られる枠木には、この「反り」が出来にくい

「反り」を作ったとしても使っているうちに「反り」が無くなる

大長谷・津田じいちゃんの枠木は、

手間暇かけて

炭の中に木を入れていぶす

いぶし過ぎると焼けてしまい、

火力が弱いと樹皮がむけない

じいちゃんが言うには、

「木をしっかり殺さなければならない」

と語る

「殺す」

という言葉の響きは、文字にすると脅威だが、

木が元のまっすぐな状態に戻ろうとすることを、

じいちゃんが、木の繊維の細胞1つ1つに愛情もって

「お前たち、丈夫使いやすいかんじきになって皆を助けておくれ」

言い聞かせているように僕は見える

じいちゃんの言う事を受け入れたクロモジは、

丈夫で使いやすいかんじきに変わる

僕が曲げても、10本中1本くらいしか、奇麗に曲げられない

9本は、失敗、廃棄だ!

木の細胞1つ1つを、手の感覚で曲げていく

じいちゃんも、何百回も失敗したらしい

枠木をくず炭で手間暇かけて曲げること

その理由は、枠木が曲がったまま形状をずっと変わらないから

ずっと変わらないから、何十年も使える

丈夫で安全だからだ

地区の人は、皆つだじいちゃんのかんじきを愛着もって使っている

 

2.蔓巻きづくり

 121223_かんじき作り

大長谷かんじきの特徴である蔓巻き

他の輪かんじきにはない装飾

(この地区に住む先人たちが嘗ておしゃれが許されたからだろうか・・・)

そういえば、萱ぶき屋根も4方を萱で吹いてある入母屋造り

2方向の合掌造りではない屋根作りを許されたのは大長谷だけなような

前田藩主の時代にこの地が殿様の宿泊宿で栄華があったなごりなのだろうか・・・

121223_蔓作り2

本日の作業材料である サルナシ・マタタビの蔓

121223_蔓作り3

サルナシ・マタタビの蔓

121223_蔓作り5

表皮を丁寧に剥ぐ

剥ぐにも、細いものは2等分、太いものは3等分に分ける

木は節があり、節を丁寧に扱わないと、切れてしまう

自然に生えてた蔓も真っぐなものばかりじゃない

まがったものもある

蔓の特性をみつつ、1つ1つ丁寧に剥いでいく

121223_蔓作り1剥ぎ終わった蔓

121223_蔓作り6

鍋で煮詰める

ただ、煮詰めるだけなのに、木の成分が煮汁となり

奇麗な茶色に染められる

(稲垣)

次回は、かんじきの爪を作りより

 

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